最終幕:王子様はお姫様ですよ?

21/24
2443人が本棚に入れています
本棚に追加
/405ページ
「うーん、肉まんとか置いてほしかったなー」 色鮮やかな料理を見て呟く。 チキンを食べていると後ろから足音がした。 そして声を掛けられた。 「あら、松尾葵じゃない」 嫌な声に視線だけ向けると……ジャイ〇ン、スネ〇、の〇太みたいな三人組の着飾った巫女の女の子達がいた。 彼女達はやたらと姫になった私を妬んでいた(私の神々の儀式では凄かった…) 「親のコネで姫になって随分楽しそうね」 嫌味……完全に嫌味。 でも仕方ないのよね、巫女は姫になれなかった力がある人を言うから… 「…雪村様にも媚びを売るなんて最低よ!!」 雪村様……湊様の一族は強いし可憐で巫女の憧れ。 ……だから怒るのは当たり前だよね。 今の雪村家の姫は………アレだけど… 「弱いくせに姫を名乗らないでよね!」 「……弱い事は否定しないけど、でも…親のコネじゃ…」 「葵様を苛めるんじゃねー!!」 横から何処からか出てきた和希が割り込んできた。 三人組の女の子達は嫌そうな顔をしていた。 「あんた、確か松尾葵の守護者?」 「アンタなんかに関係ないわよ!!引っ込んでなさいよ!」 和希が女の子に圧されてる(自分の守護者ながら、情けない)
/405ページ

最初のコメントを投稿しよう!