変態女教師と破天荒少女騎士とカナタ(人形)と

23/23
27442人が本棚に入れています
本棚に追加
/897ページ
「どうして一人で旅をしていたの? はっきり言うとさ、アンタ……一人じゃ何もできないと思うのよね」 「ん……それは否定しない」 カナタは頷いた。 「僕……自信があるから。一人で何もできないのを」 「そこ、自慢すること?」 ため息をしてから笑みを浮かべる。 そして―― 「思ったより元気になってよかった。あ、そうだ。カナタ君。珍しいお客さんが来ていたわよ」 「……客?」 「うん。白いフクロウ。喋るフクロウなんてはじめて見たから驚いた。  カナタ君の知り合い?」 「ふむ。彼女は僕の……仕事仲間」 「は?」 疑問の視線を投げてくるルカを放置して、布団から抜け出してカナタはふらつきながらテントの外へ。 テントから出たカナタの雰囲気はからりとかわり、まったく堂々としたもので、珍客――白いフクロウを出迎えた。 そして―― 「久しぶりです、下等生物」 カナタを見ての開口一番、それが白いフクロウの言葉だった―― この再会がカナタを新たな物語へと誘うことになる。 ~end~
/897ページ

最初のコメントを投稿しよう!