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卓は日曜日が好きだ。
学校が休みだし
朝はゆっくり寝ていられる。
それに、今は。
寝返りをうち、目を開ける。
左の枕がからっぽだ。
「…あれ」
髪をかきながら体を起こす。
「ずいぶん早いですね」
ベッドに寄りかかる形で、正嗣が床に座っている。
「卓が遅いんだよ」
そう言いながらベッドに上がってきた。
「これ」
手渡されたのは、一枚の絵はがき。
送り主は…
「姉ちゃんからだ」
びっしり書き詰められた文面から、元気な雰囲気が伝わってくる。
「大半は俺への説教だ」
卓の肩を抱き寄せて、目尻にキスをする。
「"卓ちゃんは未成年なんだから"って3回くらい書いてあるだろ」
最後まで読んで答える。
「4回ですね」
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