それはいつも単純で難解で

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  23歳の夏の終わり。 世間では夏休みが終わり、誰もが仕事や学校に通い始める頃だった。 あたしは少し遅い夏休みをとり、友達と3人で旅行をする事にした。 南の方にあるその街の夏は長いから。 午後1時頃に到着し、チェックインを済ませると早速3人で海に出た。 「すっごい綺麗!」 はしゃぐ麻莉奈に、絵美。 仕事の悩みなんか吹き飛んでしまうくらい、その街の海は本当に、とても綺麗だった。 「ね、帰る前にお店色々見て行こう」 翌日にスキューバ体験をする予定があって、早めにホテルに帰る予定ではいた。 けれど麻莉奈のその言葉に、あたしも絵美も頷いて、また3人ではしゃぎながら、お土産屋さんを見て回った。
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