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葛西「おいテメェ!!当事者なのに蚊帳の外を気取ってんじゃねぇよ!!」
葛西 亨はリチャードから手を離し、北嶋に詰め寄る。
私は膝が砕け散りそうな感覚に陥るも、安堵した。
北嶋はリチャードの暴言を聞いてはいない。
神崎が婚約を受けてくれた事で、有頂天になって些細な事は全く耳に入らない状態だった!!
北嶋「当事者ってもよー。俺は早く指輪買いに行きたくて行きたくて仕方ないんだよ。おいバカチン。用事は済んだろ?もうどっか行け。」
北嶋は我々に全く興味を示さずに、手の甲で追い払うような仕草をした。
レオノア「あ、ああ、そうさせて貰うよ。亜空間を解除して貰えるかい?」
亜空間解除と同時にリチャードとアーサーを引っ張りながら脱出する。
争いを避ける為には、これが一番良い方法だ。
っと、そう言えばアーサーはどうなった?
先程は震えていたが・・・・
私はアーサーに目を向けた。
アーサーは焦点の合っていない目を真正面に向けて、ただ立っている。
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