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咲「あ?違うって、私だ。私」
僕「咲姉、ちょっと……あ、電話中か」
咲「いや、だから私だってば」
僕「名乗りなよ」
咲「あのな……じゃあ、いいよ。ちょっと待ってろ。今代わるから……はい、私が理名です」
僕「!?」
咲「あ、そうなんですか。へえ……それはすごいですね」
僕「さ、咲姉?」
咲「あらあら、そんななんですか……うふふ」
僕「え、ちょっと何?ツッコミどころ多すぎなんだけど」
咲「……ええ、大丈夫ですよ。K倉庫に2Kgですよね?」
僕「!?」
咲「はい、はい……じゃあ、2時でどうですか?その時間ならデカもいないでしょうし」
僕「何の話!?ねぇ、何の話!?」
咲「……はい。そうですね、いつも通り銀行振込でお願いします。え?もちろんですよ」
僕「咲姉!?」
咲「……大丈夫です。邪魔者は私が始末しますので」
僕「!?!?」
咲「はい……それでは。――ふう、やれやれ。ん?どうした、隆」
僕「さ、咲姉……今の電話は……」
咲「あ、もしかして聞いてたのか?あれは、自主制作映画作ってる友達の演技に付き合ってやっただけだ」
僕「……ああ、そう。ってか、どんな内容!?」
咲「さあ?そんな気になるなら、完成したら借りてきてやろうか?」
僕「うん。お願い」
咲「おう、わかった……あ、またか。はい。……ええ、理名です」
僕「演技だよね!?演技なんだよね!?」
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