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ライブが近付くにつれ練習の量も増え、みんな疲れ切っていた。
それでも笑い声は絶えなかった。
ケイ「明日かぁ」
ナオキ「だなぁ。ケイ、ポカするなよ(笑)」
ケイ「俺がポカする訳ないじゃん🎵」
ジィ~←バンド仲間の視線
ケイ「えっ💧俺が一番危なげ?」
全員「もちろん!!(笑)」
ケイ「ひぃ💦わかったよぉ💧真面目にやるって💦」
ボーカル「頼むぜ」
ドラム「暴れちゃぇ(笑)」
サブギター「ケイさんなら大丈夫ですって🎵」
ナオキ「俺の相方なんだからしっかりな」
ケイは嬉しくて涙がでそうになった。
ナオキが初めて自分の事を認めてくれた。
ケイ「ハイハイ🎵」
同時にケイはプレッシャーを感じていた。
俺はナオキの演奏についていけるのか?
ナオキ「肩の力抜いていけ」
それを悟ったかの様にナオキがケイの肩を叩いた…。
ナオキはケイに何も聞かない…。
誰だって人の過去や考えてる事は気になるから聞いてくる…。
けれどナオキは詮索しない…。
まるでケイが自分の事を聞かれるのが嫌いな事を知ってるかのように…。
けれどナオキは自分の事を分かってくれている…。
何も聞かず、何もしゃべらなくてもナオキは一緒にいてくれる…。
なんで聞かないのか疑問に思ってナオキに聞いた事もあった。
ナオキ「どんな事があってもケイはケイだろ」
そう言われた時涙が溢れてきた…。
自分でも何故泣いたのかわからない。
けれどナオキは何も言わずケイの頭をクシャッと撫でた…。
ケイは人前で泣くのは初めてだった。
けれど不思議と恥ずかしくなかった…。
幼い子供の様にひたすら涙を流して…
まるで今まで溜めてた涙を流し切る様に…
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