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クレアと御供の二匹は深い森を無事に抜けた眩い光がクレア達を優しく迎える。
「眩しい。もう、朝になっていたんだな?」闇の深い森を抜けるとそこには、美しい景色が広がる。
その景色を見て地図を確認するとそこが目的地の魔法学園だと言う事が理解できた。
クレアは、冷静になり一歩ずつ魔法学園の領域に歩き出した。
「行こう!目的地は目の前にある。」
クレアの様子に二匹共認識し同じ様に歩き始めた。
領域に足を踏み入れた途端、突然クレア達に謎の獣が襲いかかったバシッ
「物騒な学園だな。寛大な歓迎と言うべきか?客なら丁重に・・」クレアが獣を振り払うと彼女達が来る事を知っていたかのように拍手をしてこちらへ向かい歩いて来る男がいた「ようこそ!魔法学園へ。貴女のお越しをお待ちしていましたよ」長身で優男な彼は、クレア達を丁重に迎え入れた。だが、クレアは不愉快な様子である。「これが、迎える立場の人間がする事なのか?突然の攻撃に丁重に迎えているとは思えないな。」
優男の彼は、クレアの前で腰を落とし非礼を詫びた。
「不愉快な思いをさせた事は謝ります。ですが、それが我が学園に入学する為のテストというものですよ?」
彼の言葉に微笑し、クレアは試験ならと思い反論するのをやめた。「もう、入学試験は始まっているのですね?それで、私は先程の試験で入学許可をくれるのですか?」
優男、この学園の先生らしき者はゆっくりと答えた。
「ええ、貴女は合格ですよ。おめでとうございます。」
すると、先生らしき彼は姿を変え、先程クレア達を襲った獣の姿になった。
「!?これは、どういう事なんだ?人間が、獣になるなどありえない。しかし、魔法学園ならおかしくはないが不思議な学園だな」
クレアは本来、非現実的な事など受け入れない性格だが魔法学園なら何でもありだなと理解したようだ。
獣の先生はクレア達を学園内に案内するようだった。クレア達も彼の後について行く。
「私は、強くなる為にここに来た。もちろんそれだけの為では無いのだが・・・退屈な日々を変えるには必要な事だ。」
これより、クレアの学園生活が始まる。入学出来たからと言って安心は出来ない。
いつ、突然の試練が待ち受けているか分からないからだ。
これから出会う仲間達退屈な日々は改善されるかもしれないが、より過酷な事になるのは間違いないだろう。
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