廻り出す運命の歯車

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『やだっ。やめてっ』 私は必死に抵抗する。 『へへっ。大人しくしてな嬢ちゃん。直ぐに済むからよ』 そう言って、男は私を押し倒し、私の両手を掴み、頭上へ上げて押さえ込む。 そして、ブラウスに手を掛け、引き裂く。 その拍子に、制服のボタンが飛び散る。 男の手は、私の胸へと伸びて来る。 抵抗したくても出来ない。 両手は、男に押さえられているし、脚も男によって開かれ、男の脚が間にある形状なので、蹴りたくても蹴れない。 それでも、身体を捻ったりして、必死の抵抗をする。 (何時も、こんなんばっか……。もういやだ……) 私は抵抗しながら、思ってしまう。 そう思った瞬間、目頭が熱くなり、視界が歪む。 私は目を瞑り、必死に堪える。 泣けば、相手はエスカレートするから……。 大体、こんな風に襲う奴なんて、泣いた位では止めてくれない。 分かってる……。 だから泣かない。 必死に堪えていると、男の重圧が消える。 『何をするっ』 私を襲っていた、男の声が聞こえて来る。 目を開けてみると、男は別の男によって、腕を捩り上げられている。 (助かった……)
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