夢の始まり

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夢の始まり

目覚めたら終わる世界。 それは夢。 だけど、その世界にいる間は、間違いなく世界は現実そのものだった。 『彼』の手も、『彼』の声も、言葉も。 いつからか見始めたのだろう。 いつも繰り返されるのは、普通の互いの生活を報告し合ってるような、たわいもない会話。 今日もひたすら愚痴を話す『彼』の隣で、『俺』は小さく笑う。 この居心地の良さは何だ? 全てがリアルで… 初めは単なる夢としか認識してなかったはずなのに、俺はいつしか現実の存在のように感じ取り始めている『俺』。
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