触れてほしいのに

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「…じゃあ、すぐ終わらせろよ」 「んー」 渋々従うことにした。 「ね、高杉」 「なんだよ」 「せんせーね、お前のことすきなの」 …はぁ…? 今コイツ、なんつった? 「な゛っ…!?」 「あー駄目だよまだ目開けちゃ」 コイツ、教師とかそれ以前に人としてヤバイだろ。 「…高杉…」 「…っ」 銀八が俺に近づくのが分かる。 心臓が。 ばくんばくんと鳴っている。 「銀八っ…?」 ピタリ。 「つめたっ」 銀八は俺の口元の、喧嘩で殴られて腫れていたところに氷袋を当てたのだ。 「何かされると思っただろ、お前ー?」 「…っ!!死ね!!!」 俺は今、何を期待していたんだ? 「晋ちゃん、かーわいっ」 「さっきの…あれ」 「んー?」 「何なんだよ。人の事おちょくりやがって…」
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