第一章

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「…赤ちゃんが…出来たの。」 「…ウソだろ。…ホントに…俺の子か?」 そう…言われることはわかってた。 が、彼以外に該当者はいない。 「あなた以外に…いないのよ。」 「だって…俺達、離婚するんだぞ。離婚する夫婦に子どもって…有り得ないだろ。俺は…認めないぞ。」 離婚の原因…夫の浮気。 三年になるらしい。 相手は、取引先の上司の娘。 偶然だと言い張るが…無理がある。 「あなたが認めなくても…普通に二人の子どもになる訳だし…。」 「…お前…、今更引き留めようって腹か?…そこまでイヤな女に成り下がるとは…。」 なんとか離婚しようと、言いたい放題。 よく、こんな男と恋愛結婚なんてしたものだ。 ・
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