第四章魔人紅魔館襲撃……?

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「くっ!?」 藍は札を構えた。 「戦うつもりですか」 「ただの人間に負けるほど私は弱くないぞ」 藍の言葉に士幻はクスッと笑った。 「貴女に勝ち目はありませんよ」 「なんだと!」 士幻は笑顔を崩さず、とんでもない事を言い出した。 「私は貴女に指一本触れずに勝てますよ」 「舐めるな!!」 藍は物凄いスピードで士幻に突っ込んだ。 「トラップ発動」 そんな声が聞こえてきたような気がした。        ☆ 「オラッ!!」 龍牙は地を蹴り、天翔に殴りかかった。 「くっ!?」 天翔は更に上に飛びかわした。 「くそっ!!」 龍牙はそのまま地面に着地して天翔を睨んだ。 「ハァ……ハァ……」 天翔は息を切らしながら龍牙を見下ろした。 対する龍牙は息切れはしていなかった。 天翔は普段、体の周りに風をまとい敵の攻撃を感知しているのだが、龍牙の攻撃が速く、風圧をまとっているので攻撃範囲が広いため、普段の二倍や三倍ぐらい広くしなければ、感知出来す避けられないのだ。 そのため、天翔の疲労が激しいのだ。 更に、 「この!!」 天翔は龍牙に向かって雷を落とした。 「ぎゃあああ!!」 龍牙は反応できずに雷の餌食となった。 「いって~」 龍牙は雷に直撃したが、体が少し焦げただけであまり大したダメージにはならなかったようだ。 龍牙は体力と守備力があり得ないほど高く、普段通りの攻撃では傷一つ付かないのである。 攻撃面でも防御面でも普段以上の力を出さなければならないため、天翔の疲労はすでにピークに達していた。 「くそっ!」 天翔は悪態をつきながら龍牙の方を睨んだ。 そして、龍牙を倒す作戦を必死で考えていた。 だが、 「ま、参った!」 聞こえてきた藍の降参の合図に、思考が吹き飛ばされた。 「なっ!?」 天翔は自分が戦闘中だという事を忘れて、藍の方を向いた。 天翔の目に飛び込んできたのは、全身を紐でぐるぐる巻きにされてミノムシのような状態になっている藍の姿であった。 「藍!!」 天翔は慌てて藍の名前を呼んだ。 天翔は藍の元に行こうとしたが、 「天翔、テメェの相手はオレだ!」 龍牙の言葉で、天翔は我に帰った。 「いくぜ天翔。オレのスペルカード公開だ!奥義『電光石火』」 龍牙が天翔の視界から消えた。
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