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「ふぁーぁ...暇やなぁ。」
ライと出会ったんは今から2年程まえの話や
下界は退屈すぎて
なんにもする事はなかったんや
灰色の町並に
枯れたような森の花や樹
住んでる人も真っ黒な羽の悪魔や
怪しい獣人や
偉そうな魔神はんたち
つ ま ら ん 世 界 や ね
「wーっおるん?」
wとは昔からの馴染みなんや
んとー、なんて言うんやろ?
まぁ簡単に言えば許婚やな
「いるよ」
いつもより低めのテノールボイス
寝起きだということが分かった
「また寝てたんか。寝坊助やなぁ、ほら寝癖ついてんで?」
無駄に広い家に
ぽつりとあるキングサイズのベット
wがいつも動く範囲はそのベットの上だけ
wはこの世界とてもとても
特 別 な 存 在
天界の女神
魔界の魔神
2人の間にできてしまったのが
waif immortal lives
誰 の 物 か 分 か ら
な い 命 た ち
それがwの名前
「槐、俺ここやだ」
髪をなおしてあげてる、うちの手を握りしめ
ぽつりと話すw
「うちもこんなつまらんとこ嫌や」
薄紅色の悪魔はこの世界でうちだけらしい
だからぅちは籠の鳥
逃げられへん
wと結婚して
この無駄に広い家嫁ぐんや
決まった運命に抗気はあらへんの
だってwの事はキライやないし
うちが逃げたらwは一人になるもん
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