始まりはデイジーで。

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  ギシギシと鳴るベッドなどウチには無い。 ギシギシと言うか、なんと言うか、ふもふもしていて、それはそれは沈み込みの激しい快眠専用ベッドだ。 とどのつまり、行為には向かない。 そして現実は甘くなく、メイドを部屋に呼び寄せて誘おうものなら白い目で見られ敬遠される。 素晴らしい立場に居てもアニメや漫画のように上手くはいかない事を、中二の時点で悟ったのは幸運と言えよう。 イケメン、頭脳明晰、スポーツ万能、そして超お金持ち。 そんな属性の塊のような俺でも馬鹿ではなく、中二の時点で中二病を抜け出し、金の使い方は極めて有用かつ無駄なく、態度は至極真っ当な人格者。 つまりはアニメ等の属性キャラが持つ偏りと言うか、変人的部分は恐らく無い。 誰とでも同じ視点で、平等に。 自画自賛する事も無ければ、他人を貶さない。 完璧なんてものは無いと思っているが、遠からずそれに近い人間…… それが俺---
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