死んだ

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ねこの大切な小鳥が死んだ。 ねこは死んだ小鳥をずっとそばに置いておきたかったが、小鳥を見るたびに泣いてしまいそうなので、お墓を作った。土の中へ埋めるとき、小鳥の羽を一本引き抜いた。それを小さなハートのロケットに入れて、いつも首にかけていた。 友達のクマは言った。 「辛い事は早く忘れた方がいいよ。そのロケット、捨てろよ」 友達のウサギは言った。 「気の毒だったね。でもね、いつかみんな死ぬんだ。早く忘れて、新しい小鳥を飼いなよ」 友達のアヒルは言った。 「君もだけど、小鳥、可哀相だったね。そのロケット、僕だったら見るたびに悲しくなるから埋めると思うな。ネコ君もそうしたら?」 みんな、お気の毒と言いながらも、腹の中では、自分の大切なものがそうならなくて良かったと思っていた。それが、ねこを悩ませ、孤独にさせた。
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