酔っ払って狸寝入り

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酔っ払って狸寝入り

この頃石川と山口はけっこう仲良くなっていた。帰るとき駅前の居酒屋っぽい店で何か食べて帰るようになった。そんなある日彼はちょっと酔っていた…。正確にいえば酔った振りをしていた。帰りの電車の中で膝枕状態だった。彼女の駅に着いた時に彼は言った。『ごめん。なんか酔ったらしい。山口さんごめんけどほっぺ張ってくれない。』彼女はちょっと困惑したがこう言った。『じゃあ、目をつむって』 …チュ。 『こっちの方が酔いが覚めるでしょ。じゃあね』と改札口へ向かっていった。
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