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気になって仕方が無い
彼是1時間近く目の前の診察用ソファに座っている幼馴染が一言も反論しない。
隣からは止まらないアラーム。
余りに煩いから音声は20分経った時点でカットしてしまった。
「んで、今度は何な訳よ」
「はい、チーフ。それが」
「もう何聞いても驚かないわ」
今日の『皇妃番』のヘレンが言い難そうに私の耳元で囁くから、そう言ったんだけれど。
「それが、皇妃様のモニターが全部ブラックアウトしまして、その、機械的な異常が探知出来なくて、原因が全く判らなくて」
「何ですって!」
驚かないと言っていたのに驚いてしまった。
「気が付いたのか、由宇紀は。
本当に我々の事を拒絶したんだな」
やっと自発的に話したフレイが言った事は余りに衝撃的な言葉だった。
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