PROLOGUE 伝説

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「ハアァァァァアアア!」 ガィィイン! 雄叫びの直後、金属を打ちつけ合う音が響く。 さらに二度三度と金属音が響く。そして距離を取る。 相対する二人の男はどちらも剣士のような風貌をしている。 片方の剣士が『爆雷鳥(サンダーバード)!!』と唱える。 直後その剣士から放電が始まる。剣を空高く掲げる。すると瞬く間に放電の量が増える。遂には放電された電気が剣士の上空で巨大な鳥の形になっていく。 辺りにはバチバチと溢れた電気が飛びまわる。 『キイィィイィイイイィィィイイ!!』 全長20メートルほどに達するというところで耳がおかしくなりそうなほどの金切り声が轟く。 もう片方の剣士はそれを見ながら笑みを浮かべる。 そして唱える。 『白炎龍(ホワイライト・ドラゴン)!』 ゴォォオ!と白く輝く炎が剣士から吹き出す! こちらも瞬く間に炎の量が増える。炎は剣士を中心に渦を巻きはじめ、巨大な火柱となる。 すると突如 『ゴォォオアアァァアアァアァアァァアアア!!!!』 と空を割らんとせんばかりの爆音が鳴り響く。 そして巨大な火柱が弾け飛び、中から白く巨大な翼をもつ、白く輝く体をもつ巨大な龍が現れる。
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