銀時:こんなとき、あなたがそばにいてくれたら

2/2
95人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
「はあ」 私のため息は虚しく、部屋に響き渡った 誰もいない‥別にひとりは嫌いじゃないし寧ろ好き ひとりが怖いとも思ってはいない けれど、なんだろうこの感じ 「あー‥」 私って生きてる意味あんのかな 毎日毎日同じことの繰り返し しかも、最近ここ2ヶ月はただ家でぼーっとしてるだけ やることもないし仕事もない 誰か連れ出してよー‥こんな毎日から ニートじゃん、ただのニートじゃん私 腐るー‥ 「こんなとき、」 に限って奴は‥こな 「お呼びかい?お嬢さん」 きた 「‥おせーよ」 「いいこにしてたか?」 「うっさい」 「何、機嫌悪いの?ほれ、おいで」 奴は私の腕を引っ張って自分の腕の中に私を収めた 「ごめんな、遅くなって」 「‥‥っ」 「泣くほど寂しかったか?今日はずっと一緒にいてやるよ」 寂しい? ああ、この変な感じは寂しいって気持ちだったのか 「ぎんっ‥」 「っは!‥夢か」 あーあ、こんなとき、あなたがそばにいてくれたら‥ end
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!