さよならの向こう側

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目の前には見慣れた街の風景が広がっていた  ただ今の時刻、午前5時  まだ朝が明けきらずに、朝靄に包まれている街は少し肌寒い  季節は春だというのに、この肌寒さといったらなんだろうかと、悪態をついてみた  悪態をつく相手が居なかったから直ぐに止めたけど  そんな中で、僕は高層ビルから飛び降りようとしていた 誰も止めてくれる人なんて居ない  誰も僕を必要としていない  結果  僕は死ぬべきだという答えにたどり着いたのだった  後一歩踏み出せば、僕は晴れて死ぬことが出来る  そして僕は躊躇することなく、勢いよく飛び降りた そして  死んだ
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