- 〇△一郎誕生 -

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「はい、では〇△さん宜しくお願いします。 それでは…こちらの用紙に今日の日付とサインをお願いします。 後、こちらもご覧になって下さい。」 そう言って先生が出してきた用紙は今回の入院に対しての同意書と入院診断計画書、入院のお知らせだった。 同意書は文字通り、これこれこういう理由だから入院します。という書類に対して俺がサインを。 入院診断計画書は自分の名前、入院する病棟、受け持ち看護師名、病名、症状、治療計画などが書いてある用紙だった。 当然の事ながら、推定される入院期間は「不明」だった(泣)(ToT) そして入院のお知らせ。これがまた細かかった… 用紙の全てを書くとエライ事になるので大まかにはこんな感じ ・あなたの入院中、手紙やハガキの発受信の制限は無いが封書に異物が同封されていると判断された場合、病院の職員立ち合いのもとで、あなたに開封してもらい異物は病院に預かる事がある。 ・あなたの入院中、人権を擁護する行政機関の職員、あなたの代理人である弁護士との電話・面会や あなた又は保護者依頼により、あなたの代理人となろうとする弁護士との面会は制限されませんが、それら以外の人との電話・面接についてはあなたの病状に応じて医師の指示で一時的に制限する事があります。 ・あなたの入院中、治療上必要な場合にはあなたの行動を制限する事があります。など… まぁ、簡単に言えば入院するにあたって自由は著しく制限される。 何か文句があるならかかって来い!といった事を切々と書いてある有り難い用紙だ。 他には、入院中の細かなルール(起床時間・喫煙マナー・食事時間・お金の管理・その他)が書いてあるプリントが3枚。 てな訳で、めでたく?入院が決定。 入院が決まった事で自分の仕事が終わった女神達は帰るまで俺の心配をしてくれていた。 本当に優しい人達だった。 かたやマユゲは?というと、俺に声などかける筈も無く、気が付いたらいなくなっていた。(-"-;) 今回の一件で俺の警察に対する印象が悪くなったのは言うまでもない。
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