最終章 久々と別れ

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「あたしも、、、  翔を愛してる、、、」 歩は息を引き取る。 翔は歩の頭を 自分の胸元にやり、 涙を流す。 『歩、、、歩、、、』 僕を最初から 最後まで愛してくれた 最愛の彼女、、、 歩はオレンジ色に 空を染める、 夕日が沈んで行く様に 行ってしまった。 -2008年12月25日- 翔はクミと一緒に 電車に乗った。 クミは電車の窓から 景色を見てはしゃぐ。 「パパ~!!雪が  綺麗だねぇ!!」 『あぁ…綺麗だなぁ』 翔も電車の窓から 景色を見る。 歩、、、君が居ない、、、 世界は今日も 何もなかった様に 暮れて行く。 クミはゆっくり、 僕と出会った頃の 君にそっくりに なって来た。 君の分も クミの妹になる 真由歌の分も 幸せにするから。 いつか、、、クミが 大きくなったら、 君との出会いから 別れるまでや 真由歌の事や 思い出を話すよ。 君に誓うよ。 歩の分の生き、 クミが成長して 大人になった姿を 君がいる 世界に行く日まで 見続けている。 君に願うよ。 僕とクミを その空から 真由歌と一緒に 見守っていて。 翔は歩の日記を開く。 君と手を繋いで -夕空-に続く
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