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すると妖夢は泣きだしてしまいました。
「ああお嬢様はどうせ空腹になるならもっと早くなればよかった。さっきまであれ位しゃららんと鳴らしておいでになったのに、空腹になるといっしょにぴたっと音がとまってもうあとはいくらおねがいしても鳴らしてくださらないなんて。何てふしあわせなお嬢様だろう。」
リリカはびっくりして叫びました。
「何だと、わたしがキーボードを弾けば輝夜やレミリアのカリスマがなおると。どういうわけだ、それは。」
妖夢は眼を片手でこすりこすり云いました。
「はい、幻想郷の上位妖怪は病気になるとみんな先生のおうちの床下にはいって療すのでございます。」
「すると療るのか。」
「はい。からだ中とてもカリスマパワーがみなぎって大へんいい気持ちですぐ療る方もあればうちへ帰ってから療る方もあります。」
「ああそうか。わたしのキーボードの音がしゃららんとひびくと、それが弾幕の代りになっておまえたちの病気がなおるのか。よし、わかった。やってやろう。」
リリカはちょっとポロンポロンと音を合わせてそれからいきなり幽々子を勢よく押し倒してベッドに寝かせてしまいました。
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