病院

9/12
2737人が本棚に入れています
本棚に追加
/547ページ
「・・・・」 鷹成の霊はいる。 零がいると言ったのだ。 だから鷹成の霊はいるのだろう。 しかし事件を起こした犯人としてはどうなのか。 零が鷹成を感じないと言った時期にも、鷹成を名乗る人物は行動していた。 その一点から、鈴はどうしても、今回の騒動の中心にいるのが、鷹成の幽霊だとは思えずにいたのだ。 「気のせいだって、笑うかもしれないけど」 いつもより少し饒舌に、裕が言葉を続ける。 「僕は鷹成を感じるんだ。とても近くに」 「・・・・」
/547ページ

最初のコメントを投稿しよう!