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「・・・・」
鷹成の霊はいる。
零がいると言ったのだ。
だから鷹成の霊はいるのだろう。
しかし事件を起こした犯人としてはどうなのか。
零が鷹成を感じないと言った時期にも、鷹成を名乗る人物は行動していた。
その一点から、鈴はどうしても、今回の騒動の中心にいるのが、鷹成の幽霊だとは思えずにいたのだ。
「気のせいだって、笑うかもしれないけど」
いつもより少し饒舌に、裕が言葉を続ける。
「僕は鷹成を感じるんだ。とても近くに」
「・・・・」
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