第一章<嗤う零崎>

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>「さぁて、我が儘なお姫様の為に、零崎を始めるとしますかねー」 >浅い眠りについた不夜城の片隅で、零崎朱識は楽しげに呟いた > >「しっかしまぁ、僕に女性を殺させるなんてなぁ…流石零崎紅織、だよね…?」 >嬉しそうに楽しそうに、そして残忍に、朱識は嗤う >「あはは……たぁっぷり奉仕してあげるから…待っててねぇ…見ず知らずのお姉さん」 > >呟いて、また、嗤う > >「あはは……まぁ、女性だから僕なんだけどね…少女だったら、[少女趣味]<ボルトキープ>の曲識兄さんだものねー…くふふふ…」 > >ひとしきり嗤うと、朱識は先程から自分を訝しげに見ている男へと笑い掛けた > > >冷たい、残忍な笑みで > > >「まずは……腕慣らしからだよね…?」 > >男はその冷たい笑みに縫いとめられたように、立ちすくんでいる > >「あはは…くふふふ…」 > >笑う嗤う听う哂うわらうワラウ… > >ワライながら、近づいていく > >「さぁ、それじゃあ――」 > >男の眼前で、朱識は告げる > >「零崎を――始めます」 > > >[無償奉仕]<セレクトレスエモーション> >零崎朱識ゼロザキアケシキ > >それが今現在の彼の名前だった > > > >朝と夜の狭間の逢魔が刻―― >偽りの街の片隅で、 >零崎の幕が静かに開く―― > > > > >―さぁ、楽しい零崎の時間を、始めよう? > > > 第一章<嗤う零崎>了
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