父親

2/6
342人が本棚に入れています
本棚に追加
/113ページ
「今日は時間があるので、この間の続きを…。」 俺は父さんと向かい合って、カフェの席に座っている。 この前は、愛智のことを心配していてあまり見ていなかったけど、よく見たら父さんはかなり年老いていた。 「今更だと思われるかもしれないけど、俺は愛智とお前と愛梨を傷つけた。特に愛智にはひどいことをしたと思う。…悪かった。」 俺は頭にきていた。謝ったからといって、愛智は良くならないし、心の傷は癒えない。 「本当に今更ですね。あなたのせいで、愛智の心臓はかなり悪くなった。全部、あなたのせいだ!!」 かなり大きな声で怒鳴ってしまった。店内は静まり返り、全員が何事かとみている。
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!