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確実的で危険度の少ない犯罪。
そう、スリだ。
危険度が少ないと言っても、危険度=リスクではない。
リスクは正直に言って小便ちびる程でかい。
ここでいう危険度とは自分がスリをしたということがバレるか否かってこと。
満員電車なら尚更さ。
どう足掻いても体が密着して、むしろ危険度増してね?という状況に俺は自ら飛び込む。
危険度が増す?
馬鹿野郎。
スリの初心者である俺がガラガラの道、ないしは車内でスリを行ってみろよ。
バレた時どうやって言い訳すればいいのやら…
少なくとも俺はキョドってジエンドだ。
そんなリスキーな橋を渡る気なんてサラサラない。
ならば体が密着して当たり前の状況にいくしかないだろう。
そうすれば仮に財布を抜き取った時にバレたとしてもすぐに手放して偶然ポケットから零れ落ちたように演じてしまえばいい。
満員電車というもみくちゃ状態だからこそギリギリ通じる手段。
無理があるかもしれないけど、これなら不信に思われても警察沙汰にはならないはずだ。
なんせ盗んでないのだから!
完璧すぎる俺の作戦A
Bなんてないけどな。
とりあえず俺がんばる。
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