殺戮の亡霊

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殺戮の亡霊 作詞:戎壟 剣に当たる風の音 空を切り裂いた 眼と眼が交わる その時が来たる ――― 二つの刃こそ この場に木霊する叫び 何時まで 斬り合えば良いか それすら神は 教えてくれないのだろう? ならばこの手のひら 剣だけ抱き 刃を交えてやろう どちらかが倒れる その恐怖すらも 今は快楽へ誘う… ――― 火花撒き散らし 互いを傷付ける時 人は何かを失って行くと 心の中では 解っていたつもりでも 降り掛かる火の粉は 振り払おうとも いつか又我が身に 襲い来るだろう 例え私が抱く 剣を捨てたとしても… ――― 剣を翳すその腕が 悲鳴上げていた 血と血で語る この身体叫ぶ ――― 交える刃では 我が身を満たす事成らぬ 何時まで 滅ぼし合うのか 人には救い等 皆無に等しいのだろう? ならばこの手のひら その血で湿らせ その身を砕いてやろう どちらかが倒れる その恐怖すらも 我は快楽と見做す… ――― 血飛沫放たせ 互いを滅ぼし合う時 人は何かを失って行くと 心の中では 解っていたつもりでも 舞い降りる 破壊の衝動その物が いつか又我が身に 舞い戻るだろう 例え私が血を見る事を やめたとしても…
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