想い、時をこえて

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想い、時をこえて

柔らかく暖かな陽射し。爽やかな風の中、僕は目を覚ました。 そして、優しく涼やかな声が聞こえた。 「どうしたの?涙なんて流して?悲しい夢でも見たの?」 僕の頭は幼なじみの彼女の膝の上。 大学のキャンパス内の芝生に僕と彼女はいた。 …何故だろう…記憶が曖昧だ…いつもの彼女の顔なのに不思議な気持ちがわき上がり、涙が止めどなく頬を伝った… 「本当にどうしたの?」 「いや、なんでもないんだ…自分でも解らないんだけど、ただ君とここにいる事が幸せすぎるのかも知れない」 彼女は僕の答えに優しい微笑みを投げ返してくれた… 「なにキザな事を言っているのかな?」 僕は涙を拭う。 「そうだね…ただ、今が不思議に幸せなんだ」 彼女は僕の答えにただ微笑むだけだった。 だが、僕の心は戸惑いに満ちていた。 …ここは大学?僕達は大学生?...何故、僕はここにいるんだ?… そして彼女は?…何故、彼女がここに?…
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