最終章:命

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-K side- 朝、仁の病室に行ってから、直で仕事に向かった。 ちょうど、休憩に入った所で、電話が鳴った。 電話の内容は仁の容態が急変したこと。 僕は事情を説明して、急いで病院に向かった。 病院に着いて、急いで仁の病室に行くと、たっちゃんたちが立っていた。 『たっちゃん!!』 『...かめ。』 『仁は??』 『今、処置中。』 『...。』 僕らはそれから誰も喋らなかった。 待っている間、たっちゃんと山Pが、僕の手を握ってくれていた。 しばらくすると、病室から先生が出てきた。 先生はゆっくり、僕らの方にやって来た。 『あの、赤西は??』 何も言えなかった僕を察してくれたのか、中丸が聞いてくれた。 『...非常に厳しい状態です。』 『それって..。』 『今日、明日が限度だと思ってください。』 『....。』 僕らが黙っていると、中から看護士さんが出てきた。 「赤西さん、目を覚まされました。 亀梨さんのこと、呼んでます。」 『...仁。』 「中に入ってください。」 先生にそう言われ、僕らは中に入った。
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