26298人が本棚に入れています
本棚に追加
/600ページ
二人は俺には意味のわからない会話すると俺に背を向けて、吉田さんのほうを向いた。
｢吉田さん｣
相馬ははっきりとした声で吉田さんに呼びかけた。
吉田さんは真剣な表情を相馬に向けた。
｢俺も超能力対策室に入れてください｣
その言葉の意味がわからず、俺の思考は停止した。
その意味がわかったとき体が痛んでも構わず俺は走り出して相馬の肩を掴んでいた。
｢お前何言って――｣
｢私もお願いします｣
俺の言葉を遮り、飛鳥が吉田さんに頭を下げた。
｢飛鳥まで!!何言ってるのよ!!｣
後ろで柊も非難の声をあげる。
相馬は俺が掴んでいる手に自分の手を乗せると暖かな表情で振り返った。
最初のコメントを投稿しよう！