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貴方が静かに去る
それが分かると自分を傷付けたくなった
見えない痛みはお互い示す事もせず
知らない間に切り傷が増えた
それでも良かったの
側に居てさえくれたら
私も貴方も生きて居られるって思って居た
最後に見ていた後ろ姿さえ
思い出せなくなっていた
もう子供みたいに傷は舐め合えない
深く力を込めたせいで…
私の脳はきっと弾けてしまうだろう
そして自ら選ぶの
涙の海に溺れる事
僅かに伸ばした手の中から
通常の倍の薬を流して
立ち去る夢は二度と繰り返さず
眠る事が出来るだろう
貴方は訳も無く消えて…
私から逃げて…
私も消えて
全て終わる
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