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―――――
―――
―――コンコンッ
「夕飯だよー」
ドアが軽くノックされたかと思うと、ドアの向こう側から橘君の声が聞こえた。
「あ、うん。ありがとう。今行く…」
私はかけられた声にハッとして携帯のディスプレイに表示された時計に目を向ける。
もうそんな時間だったのか。
やっぱり今日中にってのは無理だったかな……
私は今日の作業は諦めて1階へ下りていくことにした。
広いリビングにある大きなテーブルには結構いいカンジの料理が並べられている。
数は5人分。
っていうかこの料理一体誰が作ったのだろう?
と、そこにちょうどキッチンから出てきた橘君がいたので訪ねてみた。
「この料理って橘君が作ったの?」
「ん?違うよ。お手伝いさんだよ。」
「お、お手伝いさん!!?」
いやいやそんなさも当たり前でしょみたいな顔で言われても……
ってかお手伝いさんが料理って……ここは金持ち貴族の家か?
いや、でも家賃は格安だし…
……どうなってんだろう?
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