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タケユキ
夏は暑い。
当たり前の事なんだろうな。
タケユキはハンドルを握り締めるとクーラーの冷たい空気を肌で感じ安堵した。
タケユキの愛車のクーラーの調整ネジは、5センチ大の丸い物で左右にグルグルと回すタイプ。
その丸い調整ネジの隣には、指一本分位間を開けた所にもう一つ同じ調整ネジがある。
この二つのネジを調整しながら車内の温度を調節するのだ。
「やっぱりクーラーはいいなぁ。」
タケユキは独り言をつぶやきながら調節ネジに手を伸ばす。
調子に乗って一番低い温度に設定していたので、少し温度を上げる為である。
温度を調節し終わりふと前の信号を見ると、なんと赤だ。
びっくりしたタケユキは慌ててブレーキを踏み込んだ。
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