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無事家にもどり、相方の組み立てたベットに赤ちゃんをねかせた
ワサビは全てを悟って喜んでいる
『名前決めたの?』
『一応ね、女ならカンナ。男ならヒロト』
『でヒロトなわけ?』
『漢字で迷ったけど、これ』と相方は和紙に墨で綺麗に書いたのを私に見せた
『大翔』
『これでヒロトって読めるの?』
『そう。大きく空を駆け巡るって意味でね』
『やるね』と私は笑った
『今日から君は大翔だよ。よかったね』
大翔は少し目を開けて私と相方の指をしっかり握った
『あんたがもう少し大きくなったら、お母さん、また先生するから。その時は応援してね』
『お父さんは、もっとデカイ役者になって、大翔の自慢の父さんになってやるからな』
私と相方、この子に夢見せてやれる、立派な人間になろうと誓いあった
いつまでも二人、頑張って行こうね
そしてワサビ、あんたも私達の家族だから、これからもよろしくね
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