Level 1 応対すること

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「先生、無駄口はいいですから、仕事して下さい。私、今日、これでもデートなんですから。」 「相変わらず、きついな、竹内は。」 そう、私は、物事をはっきりと言うタイプで、相手が院長だろうと、重役クラスの患者だろうと、ピシッと言い切る。 それがいいのかはわからないが、これでも、おじ様方から、好意を持たれているようで、受付の苦情を院長から聞いたことはない。 「はい、取り敢えずこれでOKですよ。ただ、あくまでも応急処置ですから、予約をとってまた来て下さい。」 「時間外に、ありがとうございました。」 院長室に戻る院長の背中に、またも深々と頭をさげる。
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