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そんなに下げても、見ていないのに。
「桂木さん、では、受付へお願いします。」
いくらイケメンでも作り笑顔を浮かべる余裕など、もうない。
待合室の時計を見ると、既に、彼との待ち合わせの時間だったから。
淡々と、次の予約をとり、受付を閉めようとした時、思わぬことを言われた。
「竹内さん、デートの邪魔してすいません。でも、ありがとうございました。助かりました。これで、明日、無事に商談にいけます。あ、お礼に今度、お食事でもご馳走しますね。」
「は…い！？」
この桂木尚人と言うイケメンは、彼氏がいる初対面でも誘うらしい。
常識あると、大人の男と思ったのは、間違いらしい。
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