Drop.31 黄金光

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「俺を怪しむのは当然だ……。だが、信じてくれ……」 切実で、だがどこか切羽詰まった少年の声。 それにすら、聞き覚えのあるものに感じるのは何故か。 とても他人とは思えない懐かしさの理由は、一体何なのか。 普通なら、信用に足りず一蹴する所である。 「いいだろう」 しかし、マティアスはあっさりと承諾した。 すると予想に反して拍子抜けしたのか、少年は一瞬の間を置いた後、ぱっと明るい表情を口元に浮かべる。 が、マティアスの言葉には続きがあった。 「ただし、お前の正体を見てからだ」 言いながら、少年が止めるよりも早く、容赦ない手が白いフードを掴む。 「あ、おいッ!やめ……!」 露になった少年の素顔を見た瞬間、マティアスの目はこれまでにない程見開かれた。 「お前は…………!?」 .
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