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「……やっと…やっと見つけた…白椿の姫」
そう言って、アタシのメガネをはずす。
そして、頭に何かが乗せられる。
「うん…あの時と変わらず、やっぱり白椿の姫は白椿が似合うね?」
どうやら頭に白椿を乗せられたようだ。
「………君を見つけるのに苦労したよ。だって名前すら知らないんだもん」
……見つける? アタシを?
「この会社に勤めてるぐらいしか聞いてなかったし……それが本当かどうかもわかんないのに…探しちゃった」
探していた女性って…アタシ?
でも、どうして…?
「ねぇ、姫。なんで僕がこんなに必死に探したかわかる?」
『……わかりません』
「わかってるくせに…。まぁ、良いや。…今から最初からやり直しだ」
やり直し?
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