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俺が感心しながら、見ていると二人とも一気に距離をつめた。
バッ―――ガキィン―――
いつの間にか取り出した武器がぶつかり合った。
周りでは、「いつの間に出したんだ?」とか「見えなかった」などの称賛の声が上がった。
そして、二人の武器を見ると黒井の方は二つの剣を持ちいわゆる双剣だった。
桧山の方は長い棒の先端に刃がついている槍だった。
単純に考えると、槍の方が有利だが……。
そして、また二人は見えないスピード(俺には見えるが)で剣撃を交わす。
桧山が少し距離をとった。
「"ウェーブスプラッシュ"」
そう言うと、桧山は槍を振り下ろした。
そして、その軌道になぞり水の波ができ黒井にまっすぐ向かった。
「……ッ!」
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