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「はぅあああ~…かっこいー…!!」
はじめましてこんにちは、私は有栖川凛和(ありすがわ・りんな)といいます!
ごくごく平凡な日本人です!
髪が色素の薄い金に近い茶色で目が青いことを除けば。
私の家系に昔外国人がいたからたまに私みたいな子が生まれるんだって。
あ、それから、私が今かっこいいって言った人は三次元の人間じゃないんです!
「アキラ様かっこいい~!マジかっこいい!!」
アキラ様とは、赤い髪に鋭い目が素敵な“架空の人”です!
実は私、俗にいう“ヲタク”でして、つまりは二次元の住民様に対してかっこいいって言ってた訳です!
そしてまた…
「はぁーあ…誰か私をイケメンパラダイスに連れていってー!!」
二次元の世界に今すぐにでも飛んでいきたいとか思っちゃったりもしてるんですねーw
「凛和ー!ご飯よー!」
「はーい!」
そうこうしている間にご飯になってしまった…!
ではちょいと夕飯に旅立つとしますか!
さようならアキラ様しばしの別れです…!
涙を呑んで部屋を出て、リビングへの階段を降りる…
が、しかし!
偶然落ちていた私のハンカチを踏み(多分帰宅した際に落とした)!
しかも一段目で!
滑ってしまった!!
ええそらもう色々と漫画で使われすぎてて「某」なんて言葉じゃあらわせないくらいになっちゃってる現象っすよこれ!!
つか現実で起きたら死ぬから!!!
私の人生ここまでとか…
ちょっと待ってぇぇえええ!!!!!!
私まだアキラ様がこれからどう活躍なさるのかとかその他もろもろのイケメンを見てフィーバーするとかしてないのにぃぃいいぃい!!!!
「きゃぁあああ!!」
走馬灯のように色々な想いが駆け巡り、私は強く目を瞑った。
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