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日本を共にかえようと誓った。あの、先生を殺した惨い政策。 長州を嵌めた幕府 我々はいつも真っ向から訴え続けた。 それを幕府はことごとく、裏切り、 人を人と思わぬような者達に、 憎しみもわくが、このままでは、幕府は自身の都合に振り回し、善人ですら罪としてゆく。 「日本は、このままでは滅びるしかない だらけきった自分達に盾突く者は、誰であろうと敵なのか! 幕府は、 狂っている!」 高杉は床を殴りつけ、 拳から血が流れる事すら気にとめずわめいた。 稔麿は無表情のまま、視線を格子戸から見える外へうつす。 「松陰先生、 己を信じるとは、 難しいです。俺は、思いだけでも、行動だけでも、何もならないのは知っている 行動しつつも冷静に、的確に、しかし、時には、情熱的に。 感情にとらわれ己が為だけに行動しては誰もついてはこない…それは、 わかってる…。」 だが失ったものは、 奪われた者が、あまりにも大きい。
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