4545人が本棚に入れています
本棚に追加
神澤雪は結核で入院していた。
昔は不治の病だったそれも、
今では治る病気だが、
病弱な彼女は治りが遅かった。
けれど、入院生活はそう苦ではない。
何故ならば親友がいるから
「雪、また来ちゃった」
違う病室の彼女は、良く自分の部屋を抜け出しては雪の元へ訪れていた。
「千春!」
私は千春が毎日此処にくるのを待っている
雪は、笑顔で手招きするとベッドのあいてるスペースに座らせて話を聞く。
毎日千春の話題には新撰組やら倒幕やらの話が出てきた。
「でね、その中でも私的に好きなのは土方さん!でも倒幕の吉田稔麿も良いのよね~」
元気にのろけるが病人だ
最初のコメントを投稿しよう!