+プロローグ+

2/2
100人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
突然のノック。 運転席に座るあたしは小さな悲鳴を上げた。 恐る恐る見た窓の外には 佇むひとりの男。 男は冷気に身を震わせながら微笑んだ。 自棄に目に焼き付いた真っ白なジャージ。 覚えてるよ。 夜空にはオリオン。 覚えてるの。 風の冷たさと 君の声のあたたかさ。 あの日、あの瞬間から始まった。 あたし達のストーリー。
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!