458人が本棚に入れています
本棚に追加
/226ページ
「傷口…大丈夫なの…?」
「えぇ、お蔭様で」
「そう…」
沈黙…向こうもこっちも何を話していいのかわからず気まずい空気が流れる、が、やはりこの空気を壊すのは……
「ユウが人魚って本当なのかよ」
レイだ……
私は頷く
「嘘だね!人魚って言うのはな半人魚なんだぞっ下半身は魚みてぇに尾っぽになってるんだ!だからユウは人魚じゃない!!」
「「………」」
自慢げに腕組みをして威張っているレイをみて不意打ちのボケに私もラシードも呆れてしまった…
なぜなら…
「はぁ……レイ、多分…いや、絶対にレイが想像している人魚ってのは昔話に出てくる人魚の事です本当の今現在実在している人魚ってのは人間と姿形が全く同じなんですよ…唯一人間と人魚の違いっていうのが血なんです」
「血?血が青かったりするのか?」
-……青………はないでしょ……
最初のコメントを投稿しよう!