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いつもの朝がやって来る。
風花晶はため息をついた。
「いつまで続くのかな~」
伸ばした髪を後頭部で束ね、地味な色の服を着ている。
流魂界で暮らしてた時とは違い、男らしく見える。
晶は好きで男を演じている訳ではなかった。
貴族、風花家では代々男しか家計に含まれないようになっている。
生まれた子が女なら殺されるか世間に隠されるかのどちらかだ。
「マジありえねぇ…」
晶はもう長年男を演じて来たため、口調が悪くなっていた。
「さて…どっか行くか…」
そう言い、庭から外へと出て行った。
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