1人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
「…おはよ」
「……ぇ」
朝起きたら、ベットの上に同級生(女子)がいた。着替えた後なのかそのままだったのかわからないけれど、カッターシャツのボタンは全て開け放たれ、そしてそこから見える薄い桜色したワンピース丈のキャミソールが覗いている。
連想するな、なんて難しいくらいに明白で、俺の運命の明暗が別れた。暗の方へ、だ。
彼女の肩まである黒髪が妙に乱れている上、彼女の綺麗な頬が赤くなっている時点で自体は明白だった。ついでにいうなら俺の頬は、いや頬ではなく顔全体が青く染まっているだろう。
土曜日だ。
学校はない。
だからだろう。だから朝10時に起きたのだ。有意義な休日を過ごすのだと思い起きた矢先の出来事である。
有意義どころの問題ではない。頭の中は愉快なパニックお花畑状態だ。春だけに。
少し肌寒いと思ったら俺、上半身裸だった。いやぁ~そりゃぁ寒いわ…………………逆にそうじゃなかったら何なのだといいたくなった。
1時間前に殺された死体が今だに意識がある、みたいな感覚だ。意味わかんねぇ。
「…朝ご飯つくろうか?」
優しい瞳で彼女は見詰めてくる。
待て!目まぐるしい状況(思考が把握していないだけ)についていってないんだ。少しはオーディエンスを使わせくれ!!
「ふぁ、ふぁい」
テンパりすぎだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
噛んだ。かみかみだ。
ついでに舌噛んだぁ!!
「うん、少し待ってね」
そう言って嬉しそうに彼女はカッターシャツのボタンをとめる。
そして部屋を出ていく彼女を馬鹿みたいに見送る。ていうか見送ることしかできない。
彼女に聞くということも出来ただろけれど俺には出来ない。
扉が閉まると同時に静かに騒ぐ。
うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
ししししゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
俺は何をしたんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
最初のコメントを投稿しよう!