お帰りなさい

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永遠子の笑い顔が増えてきた 首もすわってきた 体重も増えて、顔は私に似てきた 私は毎日桜の木の下で、海里を待った 3月にはいると温かい日が続いた 今年は桜の蕾も早くでてきた… 蕾が咲き始めてきた朝、電話が鳴った 『おはよう、空。今日の夕飯はチキンのスープカレーにしてくれる?』 『おはよう、いつもの時間に帰れる?』 『ああ、いつもの時間だ。待ってて』 『一つ聞いていいかな』 『去年、海里が富良野で買ったドライフラワーは私へのプレゼント?』 『うん…英字新聞のラッピングして郵便受けに入れといた』 『ありがとう…じゃあいってらっしゃい』 『行ってきます』 永遠子を抱き上げ、私は言った 『永遠子、今日パパが帰ってくるんだって、後からスーパーに買い物行こうね』 春の光りがキラキラと部屋に零れてきた
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