血の表すもの

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“あたし”の性格でさえ、すでに産まれる前の遺伝子の結合の時点で決まってるのなら 日々の意思決定で、自分が主人公で生きてるような気がしてるのも そもそもその意思決定さえその遺伝子の組み合わせでされるものなんだから そう考えると、あたしにはどうすることもできないこの“あたし”の世界で、あたしは一体何を抗えるというのだろう あたしはもう“あたし”を生きるしかなくて それに抵抗するのにはもう“死”しかないのなら “あたし”の未来に期待するしかないじゃない
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